私も天使の詩
『ベルリン天使の詩』
高校生の時、映画館でこの映画を観た。 学校さぼって毎日観た。 一つの映画を繰り返し映画館で観たのは初めての経験だったけれど。 映画館を出た時にさっきまで天使だった自分に気付く。 “そうか私天使だったんだ” 映画館を出たあとのいつもの日常がなんて輝き始めることか。 いま天から降りてきたばかりの人間になりたての私。 いつもの喧噪、雑踏、街の色。皮膚と衣服が触れる感触。 うすらぼんやりとした夕暮れのグレイがかった町並み。 とても詩的とはいえない厳しさの感じられない風の冷たさ。 平凡な日常の気掛かり。 憂鬱な家族。 そんな些末なこと全てに特別な意味を感じずにいられない。 人間でいることって案外素敵なことなんじゃないのかしら? とても大好きな映画です。
by osorahahitotu
| 2005-03-01 02:57
| へいわ
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